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新型コロナウイルス|国内感染が拡大し続ける理由と東京五輪中止の可能性は?

2019年12月8日、中国の湖北省武漢市の保健機関により、原因不明の肺炎患者が初めて報告されてから、もうすぐ4ヵ月。

原因不明の肺炎は、世界保健機関(WHO)により、新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患(COVID-19 コビッド・ナインティーン)と命名。

日本国内での感染が広がり続ける状況に、日本を良く知る外国人は、日本の文化が大きく影響していると指摘しています。

国内での感染が広がり続ける理由と、東京五輪開催まで5ヵ月を切った現在、開催の中止可能性はあるのか、情報をまとめました。

新型コロナウイルス|国内感染が拡大し続ける理由とは

2月上旬に取った民間アンケートでは、全体の83%の人たちが「体調不良でも出社する」と回答

体調不良を押してまで出社することを、「美徳」と捉える日本人の感覚は、「日本人の最も改善すべき点」として海外でも指摘され、感染拡大の一因となっていることが、浮き彫りになっています。

新型コロナにより、「働き方改革」が注目されている今、海外メディアや専門家が、見直さなければいけないとしている点を、見て行きましょう。

理由①:軽度な症状でも病院に行く国民性

保険大国の日本では、”念のため”と、軽度の症状でもすぐに病院へ人が、他国よりも圧倒的に多いそう。

国民健康保険の値上げも、日本で問題になってますよね。

国内での感染者の中には、病院内で感染したと思われる医師や看護師、患者も多く、受診するタイミングを間違えると、「ウイルスをもらいに行ってしまう」可能性も。

特に病院は、基礎疾患を持った病人、抵抗力の弱い子どもや高齢者が多いため、感染すれば重症化する危険性も高まります。

「新型コロナウイルスに感染したかもしれない」と思っても、すぐに医療機関へは行かず、相談センターに電話して相談しましょう。

新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター

理由②:通勤ラッシュによる満員電車

企業で働いている人のほとんどが、決まった出社時間があるかと思います。

特に東京都心では、毎朝の通勤ラッシュに、ストレスを感じている人がほとんどでしょう。

都心への人口集中に加え、朝・晩の電車やバスでの混雑が激しくなり、毎日遅延している電車も多いですよね。

しかし、決まった時間に出社しなければいけない理由は何でしょうか?

私自身、様々な企業で働いてきましたが、決まった時間に出社しなければならない仕事は、ありませんでした。

どうしても朝一で会議を行わなければいけないのであれば、ビデオ会議という手段もありますし、これだけITが進んでいる世の中で、リモートで会議をすることなど、何も難しいことではありません。


これだけ人混みを避けて行動するように呼び掛けている中で、毎日の通勤ラッシュが、いかに感染拡大に繋がるのか、誰が見てもわかること

通勤時間など、企業がそれぞれ設定すればいいだけの話。経営者がどうして対応しないのか、不思議でなりません。

理由③:進まないリモートワーク制度

今の日本の企業文化に存続する、「とりあえず来い」という風潮

それにより成果も出さず、”とりあえず出社”している人でも、評価されてしまうような、勤怠による社員の評価制度の問題が、指摘されています。


実際、過去に私が働いていた企業でも、デスクでずっと居眠りしていたり、ネットサーフィンしている社員が、いかに多かったことか。

一方で、子育てと仕事を両立している時短勤務をしている人が、短時間でもフルタイムと変わらない仕事ぶりを発揮しても、賃金が下げられている現実を、私は何人も見てきました。

慶應義塾大学の若新雄純・特任准教授は、こう指摘しています。

「僕は評価制度に問題があると思う。日本の大企業や役所の評価制度は基本的に勤怠、まさに“出席”だ。

政治家だって国会でいい仕事をすればいいはずなのに、地元のイベントなどに顔を出したどうかが問われる。

なぜ勤怠が評価に使われるかというと、最も楽で、誰にでも分かりやすく点数化しやすいからだ。

最近では大学でも何を学んだかより、出席したかどうかという流れに逆行し始めている」
(引用元:abemaTV)

年功序列や学歴主義が無くなりつつあるとはいえ、成果主義がまだまだ浸透していない日本に、古い体質の文化だと感じている人が、多いようです。

理由④:有給休暇が取りずらい・取らせない環境

個人プレーではなく、チームプレーに重きを置く働き方により、自分だけ休むことへの罪悪感や、周りの目を気にして、有給が取りずらいと感じているサラリーマンが多い日本。

かつての私も、たった3日の休暇を取るのに、3人に不在の間の仕事の引継ぎをしなければならないという、地獄を体験しました。

けっして、私が担当していた仕事量が多かったわけではありません。細かい担当者が決められており、分散して引継ぎをするようにとの、上司の指示だったんですが。。

今思えば、会社に見切りをつけた一つのきっかけだと思います。

社会保険労務士の大槻智之氏はこう指摘します。

「まず、正規雇用で働いている方の場合、どんな理由でも取れる年次有給休暇を使って休むということだが、まだそれすら取りづらい世の中だという証拠だ。

欧米では自分の仕事が決まっているが、日本ではチームで働くことや、メンバー間のやりとりを非常に大事にしており、一人でいくつも仕事を抱えていたり、3人で5個くらいの仕事をやったりする、“メンバーシップ型”。

そうなると、きっちり休むということがしづらい。また、気質としても、“他人に迷惑をかけてはいけない”みたいに思ってしまう部分がある。

もちろん工場などでのリモート化はまず無理だが、例えばファミレスで24時間を止めたところがある。やろうと思えばできると思う」
(引用元:abemaTV)

「協調性」や「同調性」は、組織で働く以上必要な部分ではありますが、”過度なワンチーム精神”には、疑問を感じます。

いい加減古い企業体質を改善しないと、世界から嘲笑されてしまいますね。

新型コロナウイルス|東京五輪の中止の可能性は?

未だ収束の目途がたたない状況で、東京五輪の開催はどうなるのでしょうか。

夏季オリンピックは過去3回、戦争が理由で中止になったことがあります。しかし、パンデミックによる開催中止となったことはありません。

1961年 ベルリンオリンピック
⇒ 第一次世界大戦のため中止

1940年 東京オリンピック
⇒ 日中戦争のため中止

1944年 ロンドンオリンピック
⇒ 第二次世界大戦のため中止

万が一中止になった場合、経済損失は20兆円とも言われている東京五輪。

2020年2月23日時点で、開催について書かれている記事を読む限り、”東京五輪が開催中止になる可能性は無い”、とみている傾向が多数のようでした。

しかし2月27日に、IOCは五輪開催の判断期限を、5月下旬との見方を示したと報道。その後、開催を1年後に延期する可能性も示唆しました。

Yahooで行われている、東京五輪開催についてのアンケート投票では、投票者約3万人中6割近い人が、中止に投票

開催されたとしても、海外の出場選手が辞退する可能性もあり、もはや開催する意味が無くなってしまう事態も考えられますが、果たしてどうなるのでしょうか。